神様のメモ帳5話
四代目が鳴海に対して、仕事の依頼をしにやってきた。その仕事の内容とはインディーズバンドのプロモーションの仕事だった。具体的には、次回のライブの広報、宣伝まわりは全て任せるとのことだった。
しかし、この仕事はきな臭いものだった。というのも、四代目が率いる平坂組がこの仕事に関わる前は、柳原会というやくざがらみの事務所が仕事を引き受けていたが、その組がバンドとの契約を切ったために平坂組に持ち込まれた仕事だったからだ。
鳴海の仕事は、はじめは、サイトの写真を撮ったりなどスムーズに仕事は進んでいた。しかし、ライブをするライブハウスに平坂組のことをしつこく聞きに来る人間が現れてから不穏な空気が漂い始める。
そんな中、鳴海は、そのライブハウスで撮影中に、錬次と出会う。錬次は、大阪にいたが、5年ぶりに東京に戻ってきたらしい。
錬次は、鳴海に自分のことを話す。「自分は、何でもすぐに失くす。持ち物も、周りにいる人間も。そして、完全に壊れてしまったものはもう仕方がないから、今度は、失くさないようにしようと思う」と。これに対し、鳴海は、「完全に壊れてしまうものなんてない」と反論する。
以前の鳴海ならば、完全に壊れることがないなんて考えに至ることは無かっただろう。しかし、メオやミンさんのことを見て、ニート探偵の面々と一緒にいて、考えが変わってきたのかもしれない。
アリスは、鳴海が四代目の仕事を手伝うことに嫉妬していた。アリスも、はじめは誰かのことを思い、嫉妬するような人間ではなかったが、鳴海といることで、変わってきたのかもしれない。