逆転無頼カイジ20話
一条が、絶対の自信をもつ三段クル―の攻略方法を作ったカイジ。それは、建物自体を傾けるというものだった。これは、奇想天外の発想により生み出されたものであったため、一条の予想の裏をいっていた。自分の予想のしないところで新たな自体が生じたことに途惑う一条。
一条は、カイジのとった、奥への傾斜に自分たちの傾斜をかぶせ、奥への急な傾斜を作ることと、以前、廃棄処分となった自分の失敗作すらも使って、カイジに勝とうと対処してきた。
一条は、いじめにも耐え下働きからコツコツと積み上げてきた意地から、絶対にカイジには負けられない。対するカイジも、この勝負のために、多額の借金をし、地下には仲間を残し、もし負ければ、仲間もろとも、一生地下暮らしのため、負けられない。
一条は、自分の将来はTIグループで上層階級になるという未来があるが、カイジに将来には何もないから、何もないお前が消えろと願う。希望や期待は、人の原動力となる。こんな勝負をしかけてくるような人間に、将来がないと本当に言うことができるのだろうか。もし、一条が、カイジの原動力を見抜くことができていなかったとしたら、それは、大誤算なのではないだろうか。
以前、会長は、一条に対し「金持ちの条件」を問うた。その答えは、所持金の残高ではなく、自分で自分を守ることができることであると説いた。具体的には、政治家が外国交渉を誤り、核が再び投下されるような事態になった場合にも、金持ちは快適に生活できなければならない。そのようなシェルター(地下帝国)を所持している者が金持ちであると。シェルタ―の話は別として、会長の場合は自分であったが、守りたいものを守れることが、金もちの条件という部分は、共感できた。