NO6
能力や通う学校によって、居住環境も変わる街、NO6。かつて、特別進学クラスへの進学が内定していた紫苑は、治安のよい環境で、高級な家に住んでいた。しかし、逃亡者であるネズミをかくまったことで、特別クラスへの進学資格をはく奪され、ロストタウンと呼ばれる、以前とは比べものにならないくらいの貧しい家に住み、街のごみを拾う職業に就いていた。
その仕事の最中、紫苑は、死体を発見する。その死体は、老人にしか見えないものであった。しかし、それは、急激に老化して死んでいっただけで、本来は30代の人のものだった。その死体からは、蜂のような昆虫がでてきた。急激に細胞を老化させる薬の人体実験だったのだろうか。
このことは、人が死亡したにも関わらず、それは報道されることはなかった。また、本当の死因は遺族に伝えられることもなかった。現在の日本と似ているように感じる。原子炉の正確な危険度や、放射線の被害状況が正確に報道されない。もちろん、国民に不安感を感じさせないようにという配慮なのかもしれない。しかし、実際に隠していたことなどを国民が知れば、反動的に不安感は大きいものになるのではないだろうか。
この事態を収拾するために、当局は紫苑を「当局への不満罪」という別件で拘束した。その護送中に、紫苑は、以前助けたネズミに助けられる。そして、ネズミによってNO6の街の外に連れ出された紫苑。街の外は、きれいに着飾った街とは打って変わって、ゴミやがらくたの投棄された、何十年か前の時代にタイムスリップしたような場所だった。生活していれば、ゴミはでる。きれいなものの裏には、ゴミを処理する場所が必要となる。そして、一部をきれいに見せようとすればするほど、人は、きれいな方しか見たくなくなるとともに、汚いものの方への配慮が不十分となる。結果として、このアニメのように、街の中と外のような状況が生まれてしまうのだろう。
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